夏は太陽熱が多いので、海は暖まります。
冬は太陽光が減り、海水からの輻射放出の方が多くなるので、海は冷えます。
(海水からの輻射熱の量は、厳密に言うと、海水が温かい方が多く、
冷たい方が少ないのですが、今の話ではそこまで考える必要はないので、
上の図では四季を通じて一定としています)
深いところに海水がなくても同じことが起こります。
たとえば、世界中の海がすべて深さ5メートルくらいで、すべての海で太陽光が底まで届いたとしても、海水は夏に暖まり、冬に冷えるという、同じことが起こります。
深いところにある海水は関係がありません。
(むしろ、深いところの水は、表層の水が冷えるのを防いでいます)
ところで、
上部の海水の熱が、下部の海水に伝わることはありません。
それは武田氏も前回言っていたことです。
対流が起きないので、表層を暖めても底部が暖まることはありません。
しかし、今、武田氏が言っている、底部の海水の冷たさが上部の海水に伝わるという話は、これとまったく同じことを逆向きに言っているだけなのです。
ですからそういうことは起こりません。
底部の冷たさが上部に伝わるとはどういうことか。
それは物理現象としては上部の海水の熱が底部の低温の水に伝わるということです。
そして、そういうことは起こらないと武田氏は前回の説明で言っているのです。
しかし今度は、それが起こると言っています。
