![]() 東田直樹さんは、キーボードを打つことで話ができます お母さんと一緒に仕事場に行って、執筆の仕事をします |
お母さんがキーボードを紙に書いてくれました その文字をひと文字ずつ指さすことで、直樹くんは 言葉を思い出し、紡いで、自分の考えを表すことができるのです |
| みなさんの記憶は線でつながっていると思いますが ボクたちの記憶は砂粒のようにバラバラに散らばっていて ひとつひとつ集めて話すのに時間がかかるのです キーボードの文字を指さすことで 自分の忘れてしまいそうになる言葉を思い出せるからです パソコンの変換のように次々と言葉が浮かんでくれるのです |
![]() 自閉症の僕が跳びはねる理由 東田直樹 14才 キーボードからひと文字ずつ紡ぎ出された文章が8年前に本になりました 自閉症の子が自分の考えを表現した世界で初めての本です ひっそりと出版されたその本はしだいに反響を呼びました |
![]() やがて、アマゾンで評判になり 自分も8才の自閉症の息子を持つ父親であるアイルランドの作家 デイビッド・ミッチェルさんの目にとまりました ミッチェルさんは日本で8年間英語を教えていたことがあり 日本語が読めるのです |
息子が感情のコントロールを失い泣くのはこういう理由かと・・・ 大きな音を恐れるのはこういう理由かと・・・ この本に出会って気づかされました ナオキの言葉を借りて息子が話しかけてくれるのを感じたのです ナオキは私の感情を揺さぶります 泣かせられるのです |
| ミッチェルさんはテレビに出て訴えるようになりました 司会者 「自閉症者は精神が破綻していると見られていますよね?」 |
いいえ、破綻などしていません コミュニケーションがうまく出来ないだけなのです |
ミッチェルさんは日本にやってきてナオキ君と会い、話をしました 「ナオキ君は私のヒーローの1人です」 |
ミッチェルさんはちょっとたどたどしい日本語でナオキ君に語りかけました ナオキ君の本で私は、俺の息子、俺の自閉症の息子に・・・ ナオキ君のおかげで、もっとわかります 本当にありがとうございます |
| 直樹君は紙のキーボードをたたいて答えました 誰かにとっての・・・喜びになるのは・・・ 僕にとっても・・・うれしいこと・・・で・・す・・・オワリ |
ナオキ君にたずねたいことがあります 怖いものについて聞きたいと思っています どんなものが怖いですか? |
| 人の視線が怖いです |
人はいつも・・・刺すような視線で・・・見・ま・す |
ナオキ君はいつが一番幸せな瞬間ですか? |
昔は・・・自然と一体化した・・・時間が・・・幸せ・・でした・・・ 今は・・家族で笑ってる時や・・僕の本を読んだ人たちから・・ 感想を・・いただけるときが・・幸せで・す・・オワリ |
ミッチェルさんはスマホの写真を見せながら言いました。 こちらは私の息子です |
頭が・・よさそうです・・・オワリ |
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