3号炉建屋は水素爆発ではなかった

2012.08.11


日刊現代の8月10日号が、東電の高橋明男フェローの無責任語録を報じています。





高橋氏は、3号炉が爆発した3月14日に、地元の大熊町からの問い合わせへの対応をせまられて、

「対策もどきをさ、もどきっていうか、防止措置についても検討を進めているとかさ、
これ書けないのかな?」


などと発言していたことを、この記事は紹介しています。

ほかにも、「海水注入は原子炉が腐るからもったいない」とか、「官邸がゴチャゴチャ言ってるからさ」とか「撤退します」など、東電幹部の無責任語録はいろいろあります。

またテレビでおなじみの東電スポークスマンの松本氏は、

「えー、汚染水が消えてしまいまして・・・」
「消えた?何でですか?」
「えー、配管に雑草で穴があきまして・・・」
「雑草で穴なんてあくもんですか?」
「えー、当社は雑草の上で配管したことがなかったもんで・・・」

などと珍問答をしていましたが、これも呆れてしまいます。

東電で出世するとはどういうことかが良く分かります。


それはともかく、今回明らかになった高橋フェローの発言の中で、3号炉建屋の爆発についての発言は重要です。


3号炉建屋の爆発が「水素爆発」だったと言ったのは、保安院だったということです。

高橋氏はこう言っています。

「水素爆発かどうかわからないけれど、国が保安院が水素爆発と言っているから
もういいんじゃないの、この水素爆発で」
「保安院がさっきテレビで水素爆発と言ってたけれど、歩調を合わした方がいいと思うよ」


しかし、現場から離れてテレビを見ていただけの保安院には、あの爆発の原因は特定できていなかったはずです。つまり、保安院が何となく前例(1号炉建屋)にならって「水素爆発」だと言い、それに対して東電が「保安院がそう言ったのだから、歩調を合わせておけ」と言って、その結果、日本ではあれが「水素爆発」になったということです。

しかし、諸外国では、あれは水素爆発だったとは認識されていません。
1号炉とは爆発現象が違いすぎますから、あれが1号炉と同じ水素爆発であるはずがありません。
それはすでに昨年の4月にこのサイトで紹介しています。

「3号炉の爆発は核燃料か」


それを、日本政府や東電が「水素爆発だった」と言っているのは非常に奇妙でしたが、彼らにはそれなりの根拠や理屈があるのだろうと、私も一応は思っていました。

しかしまったく根拠がなかったことが、この高橋発言がビデオ公開で暴露されたことで明らかになりました。3号炉建屋の爆発は水素爆発ではなかった、ということです。

4号炉についても奇怪なことがあります。4号炉は3号炉から水素が流れて水素爆発した、と東電は言っていますが、まったくのウソでしょう。東電には何か隠すべきことがあると思われます。



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