琉球は日本から分離独立するのが世界史の流れである

2015.04.20


沖縄に日本から分離独立する機運が高まっています。
これは世界史的に正しい流れです。

琉球はかつて琉球王国という独立国で、日本と清国との間で等距離外交をとっていました。
ペリーは日本に来る前に琉球に来航して、琉球との間に和親条約を結びました。

その琉球を、明治政府が突然、軍を出動させて占領して琉球王朝を滅ぼし、日本に併合(植民地化)しました。王のもとに平和に暮らしていた琉球の民は、それまで江戸時代を通じて友好国と信じていた日本に、突然キバをむかれて軍事占領され、王は東京に拉致され、国を失ったのです。どれほどくやしかったことでしょう。

これを日本の歴史では「琉球処分」と軽く称していますが、それは事実を隠すための呼び方であり、事実は日本は武力で琉球を襲撃し、国を滅ぼして植民地化したのです。まるで狂犬です。
これは琉球の対岸にある清国が、イギリスにアヘン戦争を仕掛けられて敗れ、弱体化していたために出来たことです。もし清国が強力であったなら、清国に朝貢してよしみを通じていた琉球が、日本に強奪されるのを清国が黙って見ていることはなかったでしょう。

日本の強気の背後にはイギリスの存在がありました。
明治維新も日露戦争もイギリスが書いたシナリオです。


アジアの植民地解放の歴史

下は欧米列強と日本によるアジアの植民地化、および解放の流れです(おおざっぱですが)。





19世紀は帝国主義の時代で、欧米の多くの国が他国を軍事占領して植民地にしました。
アジアとアフリカは彼らの餌食となりました。

日本はその尻馬に乗ってアジアを侵略し、琉球、台湾、朝鮮を植民地化しました。

歌曲「蛍の光」の3番は 「千島の奥も沖縄も八州(やしま)の内の守りなり♪」 となっています。沖縄は日本の辺境の守りである。これが明治政府における沖縄の位置づけです。そしてそれが現実になったのが先の大戦の沖縄戦です。

なぜフィリピンからいきなり、台湾でなく、九州でもなく、沖縄だったのか。

それはむろん、日本がそこを戦場に選んだのではなく、アメリカがそこを選んだわけですが、台湾を占領しても日本国民へのインパクトが小さい。いきなり九州は米軍のリスクが大きすぎる。だから、日本だけれども本土ではない、辺境の沖縄だったわけです。
そして日米双方の戦争の常識として、攻めるなら沖縄、守るなら沖縄、という共通の意識があり、だから日本は沖縄の防備を固めて敵の来襲を待ったわけです。

さてしかし、皮肉なことに、日本の自暴自棄の戦いによって世界史はガラリと転換しました。欧米列強はアジアの植民地を次々に失ってゆきました。それぞれの地域や国の事情で遅い早いはありましたが、20世紀の終わりまでにアジアの植民地はほぼ独立しました。
日本帝国主義の朝鮮、中国、琉球への侵略は、全く弁明の余地のないもので、「侵略の定義は国によって違う」などという安倍の認識はまったく恥ずかしい限りですが、先の大戦で日本が誇れるものあがあるとすれば、それは結果として欧米からアジアを解放したことです。

琉球だけが回復していない

しかし上図で明らかなように、21世紀の今でもなお、唯一、帝国主義時代の前の状態に戻っていないのが琉球です。ですから中国などが、「琉球を元の状態に戻せ」と主張することは世界史的に見て不合理ではありません。

なぜ琉球だけが原状回復していないのか。
それには以下の3つの理由が考えられます。

まず第1は、琉球民は日本人だということで、これが最大の理由です。

ウチナンチュウ、ヤマトンチュウ という区別は、日本人同士での区別であり、日本人と中国人、日本人と朝鮮人、という民族の差ではありません。おそらく琉球民は、数千年前に日本列島から移住した民だと思われます(鹿児島の姶良火山の大噴火で、九州一帯に住めなくなった人々が島づたいに琉球まで来たという説があります)。DNAも言葉(文法)も文化も似ています。
また、琉球王朝の始祖は平治の乱に敗れた源氏の、鎮西八郎為朝の遺児だと、琉球では古くからまじめに言い伝えられています。おそらくそれも事実でしょう。
ですから、現在ヤマトに帰属していることに、琉球民は特別な違和感はなく、アメリカに統治されていた時には、ほんとうに熱心に本土復帰を願っていたわけです。

第2の理由は、植民地化以降の徹底した皇民化教育です。ひめゆり部隊など、沖縄県民は祖国日本のために必死で戦ったわけですが、それはまったく教育のたまものです。それがまだ残っていますから、琉球民にとっては日本に帰属していることに、それほど違和感はないわけです。

第3の理由はヤマトの戦後のめざましい復興と経済的繁栄です。


安倍が沖縄を追いやった

しかし、それらのヤマトへの帰属意識も、この2年間の安倍政権によって粉々に打ち砕かれてしまいました。特にこの数ヶ月の安倍の翁長知事に対する無礼は、琉球民を目覚めさせました。
また一方で世界情勢として、中国の経済的台頭はついにアメリカを追い抜くところまで来ました。

翁長知事は、明らかに琉球の分離独立を視野に入れています。安倍の無礼によって琉球民がその覚悟を固めつつあることを知事は感じ取っているでしょう。

知事は日本政府とではなく、中国やアメリカと直接話をしようと準備しています。それは外交として現実的な方法です。アメリカも中国も、安倍をまともに相手にしていませんから、琉球は安倍政権と交渉していてもラチがあかないわけです。

中国のスパイだとか、列島防衛線だとか、ウヨクはいろいろと言いますが、それは日本(ヤマト)にとって得か損かという話でしかありません。琉球の独立の問題はそういう話とは次元が違います。琉球民が日本と中国との間で等距離外交をしたいと思えば、琉球がそうすればよいだけのことで、ヤマトンチュウが口をはさむことではありません。ヤマトは、経済面や軍事面で協力できることがあれば喜んでやる、ということです。

いずれ琉球は元のように独立した友好国として日本と交際するようになるでしょう。
そうなれば当然ながら、昔のように中国の影響を強く受けるようになるでしょう。
それが地政学であり、世界史的に見て正しい流れであり、それで良いのです。

無知で傲慢な安倍によって、皮肉なことに歴史は正しい方向に動き出そうとしています。
安倍の大叔父の佐藤栄作は沖縄返還の総理として歴史に名をとどめていますが、安倍は、無知によって琉球を失った(ヤマトから見て)総理ということになりそうです。
 



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