| 理化学研究所が、水の構造について興味深い実験結果を発表した。 http://www.riken.jp/r-world/info/release/press/2008/080612_2/detail.html
水には、水分子の間の水素結合の状態の違いによって、2つの「構造」があるということだ。 そうであれば、単純に考えると、その2つの構造の量的、空間的な混ざり具合で、バルクとしての水はその性質を少し変えるのではないか。 では、その水素結合の違いを生み出す要因はどこにあるか。 それは当然それよりも深部の構造、すなわち分子のレベルにあると思われる。そして、分子レベルでの変化は、おそらく軌道電子の状態の変化によって起きるのだろうと思われる。理化学研究所もそこを調べたわけだ。 では、軌道電子の状態はどうしたら変化するのか。 それは、超高圧とか超臨界とかの極限状態でなくても、もっと簡単なことでさまざまに変化するのではないか。私は磁気活水というものに出会って、水には構造があり、それは簡単なことで微妙に変化するのだろう、と直観した。 2003年に山形大学准教授の天羽優子氏の言動を批判したとき、以下のやりとりがある。 |
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| 吉岡 磁力線の中を水が通ると、水はその性質を少し変えます。 これまで測定された事実としては、磁力線の中に通す前の水と比較して 1.マイナスイオンが多くカウントされる。 2.ペーハー値が少し上がっている。 3.熱伝導率が少し上がっている。 4.界面活性が少し上がっている。 という変化が起きています。 1と2は、水の分子に生じる電気的な変化であろうと思われます。 3と4は、水の分子の運動の活発さ、いわば機械的な変化だろうと思われます。 天羽 高校化学と,電気化学の初歩でいいですから勉強しなおしてください。 水の電気的な変化って何ですか?1も2も,水分子の電気的変化ではなく水溶液としての組成の変化を示しているものではないですか。 3と4も,組成の変化で説明できるものではないですか。 もし,分子の運動が活発になったというのなら,温度上昇として観測されるはずですけど。 吉岡 ただの水道水ですから、いわゆる「水溶液」という概念はあてはまらないでしょう。それが30センチの長さの塩ビ管の中を一瞬で通りそのとき磁場の中を通っただけですから、「組成の変化」を考慮する必要も、まずないと見るべきです。 それなのに水の物性値に、電気的と見られる差を生じるのですから、水分子そのものの軌道電子に何かが起きている、という考えは、ひとつのアイディアとしてあり得ます。そのアイディアを延長すれば、電解質のない超純水でも同じことが起こる、という推論になります。 いずれにせよ、高校の教科書には書いていない現象です。 温度は、原理的に言って上がっているはずです。 ただし、それを観測できるかどうかは測定器の精度によります。 |
| 2007年の琵琶湖メッセでの講演で、私は次のように述べている。 |
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何らかの強制力を作用させて起きた変化が、単にその強制力を取り去っただけで瞬時にして元に戻る、などということは、自然現象としてはむしろ希なことです。 たしかに、磁場を取り去れば、水は一瞬で落下して、水分子は強制力を外されて、自由にあちこちを向くでしょう。ですから、全体として磁場の影響はなくなったように見えます。 しかし、赤い背骨で表現した、分子レベルでの磁場の影響は、一瞬にして消えるとは限りません。だんだん消えていくと考えるのが自然であり、それが合理的な物理的直観です。 それを表現したのが左図です。 赤い背骨がだんだん小さくなっていく遷移状態があると考えるのが合理的です。 ではその時間はどのくらいか、それを追求するのがサイエンスです。 琵琶湖メッセでの講演 |
| この、「分子レベルでの磁場の影響」という表現を、「強磁性」と勝手に解釈して、水が強磁性体とでも言うのかねぇ、このバカモンが、などとトンチンカンなことを言っていた者が約2名いた(文章がまともに読めないらしい)が、ここはむろん「水の磁性」について述べているのではなく、磁場による水の「分子レベルでの何らかの変化」(それが何かは分からなくとも)について述べているのである。 そして、起きた変化は磁場を取り去れば時間とともに減衰してゆくだろう、ということを水分子の背骨の長さの減少で表現したのである。バラバラな水分子の方向を一方向にそろえて、時間軸に沿って並べてみれば、それは下図のようになると期待できるのである。 |

| そして我々は、この減衰曲線を実際に測定してみた。それは「水に溶ける油の量」を指標とした測定である。その結果が下図で(横軸は日数、タテ軸は相対値)、期待通りの結果である。 |

| 水に「構造」があるなら、それぞれの水の構造は、その水が経てきた履歴によって異なるということは、あると考える方が自然である。たとえば、解けたばかりの雪解け水と、何年も地下にあった地下水と、岩に砕ける清流と、太陽光にさらされながら流れる河川の水と、その「構造」には差があると考える方が自然である。日本の水もアメリカの水もみんな同じ、と断定することはできないだろう。 そしてまた、たとえば水が凍って結晶になるとき、それがきれいな六角形になるかどうか、その確率や形状が水の構造によって変わる・・・・・・ということは、あると考えるのが自然である。つまり、結晶の出来方が、それぞれの水の履歴によって変わることになっても不思議ではない。 「水からの伝言」の著者、江本勝氏の観察の前半は、そのことを示している。 後半の、言葉で結晶が変わるという話は、江本氏のファンタジーの世界である。彼独自のファンタジーだから、科学者であっても、自分が科学者だという理由だけで立ち入れる領域ではないのである。 同じように、水に「構造」があるなら、強い磁場を受けたときその構造が変化することは、あると考える方が自然である。我々の磁気活水の経験、体験は、そのこと示している。また、上の測定結果は、比較的弱いフェライト磁石でも水は変化することを示している。 ある程度の時間持続する「磁気活水という状態」が、あるかどうか。 答えは、あるか、ないか、どちらか一つだ。 どちらかが正しければ、どちらかが間違っている。それは研究や論文発表などを待たずとも、すでに決まっていることだ。「ない」、と言う者は、これからは「水には構造がある」という理化学研究所の実験結果から、まず否定しなければならなくなった。 お茶の水女子大学の冨永氏と山形大学の天羽氏はこれまで一貫して、何の証拠もなく、水は組成が変わらなければ変化しない、という教条を、お茶の水女子大学の公式サイトで主張してきた。 その主張が科学界の中にとどまっていれば、科学界で物笑いのタネにはなっても、世間的にはたいした問題ではなかっただろうが、彼らはその主張を世間に押し広げて、磁気で水が変わるという話は真っ赤なウソで、それは人をだましているとまで言い、国立大学の公式サイトを使って民間企業を攻撃してきたのである。 そして今なお両人は、すべての磁気活水器業者を「悪徳商法」と公言してはばからない。そして彼らはその主張を持って、来月の神戸の裁判にもやってくる。彼らはその主張を持って、勤務先のお茶の水女子大学までも訴えている。(裁判に来ても彼らは傍聴席でじっとしているだけだが) 冨永氏と天羽氏の科学的な誤りと社会的不公正さが、人々の目に明らかになる日は近い。 |