年を取ったら血圧は高くてよい

2011.02.09

「血圧は低い方がよい」という誤解が広まっています。

しかし血圧は必要です。

たとえばキリンは脳に血液を送るために高い血圧が必要です。血圧が下がったらキリンは死んでしまいます。



年を取ると血圧が上がるのが自然

人には適正な血圧があります。
それは年をとるにつれて上昇します。

人は年を取ると血管が狭くなり血がドロッとしてきて血液が流れにくくなります。すると脳から血圧を上げよという指令が出て自律的に血圧が上がって血が流れるようになります。
これを自律神経の働きと言います。
脳の指令に従って血圧を上げられるのは、その人が健康である証拠です。

昔は適正血圧は年齢プラス90と言われていました。

つまり、

60才   60+90=150 mmHg
70才   70+90=160 mmHg
80才   80+90=170 mmHg

などです。

しかし、現代日本の血圧専門医はこれを「古い考え」だと切り捨てます。

患者 「血圧は年令+90くらいがいいと聞いたんですが・・・・・・」
医師 「あぁ、昔はそう言ったんですがね、それは古い考えですよ」

しかしそんなことはありません。


フラミンガムでの長期大規模調査の結果

下のグラフは年令による血圧の変化です。
米国フラミンガム市で戦後すぐの1948年から50年以上にわたって行われた長期調査の結果で、世界的にも有名な大規模調査です。

赤い線が全2036例の平均値です。




「年齢別の血圧分布」は、たとえば神戸市なら神戸市で老若男女の何千人もの血圧を測定して、それを年齢別に並べると得られます。しかしそれは年齢別の分布ではあっても、一人の人の経年変化ではありません。

フラミンガム調査の大きな特徴は、50年以上わたって2000人以上の同じ人々を調査した結果だということです。つまりこのグラフは、人の血圧は50年の加齢とともにどう変化するか、という経年変化を何千人もの実例で示しています。

このグラフは、人間という生き物の加齢による自然な血圧の変化を明確に示しています。

血圧の絶対値には民族や生活習慣の差があるのでしょうが、このグラフから、人は年令とともに血圧が上がることがはっきりと分かります。

右側の手書きの数字 n=○○ は人数です。調査では対象を4群に分けて集計、分析しています。血圧が低い第1群が456人、やや低めが833人、やや高めが515人、血圧が高いが232人です。
しかしそういう細かいことは抜きにして、要するに

   85才での平均血圧は160を越えていて、それでみんな生きている

のです。これらの人々は老化により血流が悪くなって血圧を上げる必要が生じ、それに体が正しく反応して血圧を上げることが出来て、長生きしてきたのです。

これが人間の自然で正常な姿なのです。

高血圧になると血管が破れるというリスクがあります。
しかし一方で、低血圧では脳に血が行かないというリスクがあります。

人は老化にともなって生存のリスクが増えます。
どちらをとり、どちらをあきらめるか、という選択です。

そして、高血圧のリスクと低血圧のリスクとを比べれば、人は年をとったら血圧は高い方がよい、というのが自然界の選択なのです。

フラミンガムの調査は、はっきりとそのことを示しています。


大量に処方される血圧降下剤

しかるに現代日本の医療は、この自然現象は良くないとします。

何という愚かさ、何という傲慢さでしょう。

そして血圧が基準値より高いと血圧降下剤が処方され、一生飲み続けなさいと言われて、人々は従順にそれをせっせと服用しています。

しかもその基準値は、10年前に突然160mmHgから140mmHgに下げられました。

その結果新たに数千万人の人々が高血圧と診断されるようになりました。
今は130mmHgを目標に血圧降下剤が処方されています(下図)。





もちろん、高血圧によって何らかの自覚症状がある場合は、薬で血圧を下げる必要性があるでしょう。また、今まで飲んできた血圧降下剤を急にやめるのは反動があります。

しかし薬とは、緊急の場合に短期間に服用すべきものです。
毎日飲みなさい、すっと一生飲みなさい、という処方は根本的に間違っています。


血圧降下剤と脳梗塞

血圧降下剤の薬袋には、めまい、しびれ、貧血、心房細動、などの「副作用」が書かれています。
いずれも血流が悪くなった結果です。

そして副作用の筆頭には「脳梗塞」と書かれています。

もともと血が流れにくくなったから血圧を上げて対応している高齢者が、若者と同じように血圧を140mmHg 以下にしようとして血圧降下剤を常用していれば、脳に血が行きにくくなって脳梗塞が起こりやすくなるのは、物理的な必然です。

薬の袋に、そう書いてあるのです。

「高血圧だと脳卒中になりやすい」と言われています。
これが決まり文句であり脅し文句ですが、必ずしもそうではありません。

なぜなら、脳卒中とは「脳出血」と「脳梗塞」の総称だからです。

脳出血は脳の血管が破れることです。
血圧が高いと血管は破れやすくなります。

脳梗塞は脳の血管が詰まることです。
血圧が低いと流れがとどこおって詰まりやすくなります。

確かに、運ばれてきた患者は同じように見えるでしょう。
しかし、メカニズムのまったく異なるこの二つの脳疾患を、同じ名前でくくってしまうところが、そもそもの間違いです。

右図で、左が脳出血、右が脳梗塞です。


では脳出血と脳梗塞の比率はどうか。

昔は脳出血が7割で脳梗塞が3割でした。

現代では脳出血が3割で脳梗塞が7割です。

ですから現代では、高血圧だと3割の脳出血は起こりやすくなるが、7割の脳梗塞は起こりにくくなるのです。単純計算では「血圧が高い方が脳卒中は起こりにくい」ことになります。



血圧降下剤と認知症

認知症の人は脳の血の巡りが悪くなっています。

2009年に京都府立医大で開発された「認知症早期発見装置」が脳の血流を測る装置であることがそのことを示しています。脳の血流が少ないと認知症の疑いがあるのです。

血圧降下剤は脳の血流を少なくします。

ですから血圧降下剤の多用が認知症を多発させている疑いがあります。

右図は厚生労働省の統計です。血圧降下剤の生産額が毎年10%以上伸びています。

昨今のわが国の認知症の増加と、血圧降下剤の消費量の増加とは、グラフに書けばピタリと重なるでしょう。


血圧降下剤と がん

がんが急増しています。日本人の2人に1人が、がんになると言われています。
このことと、血圧降下剤に限らず、さまざまな薬の乱用とは、おそらく関係があるでしょう。



血圧と塩分は関係がない

塩は重要なミネラル源


天然の塩は大切なミネラル(微量元素)の源です。人は体内に海と同じ組成をもっています。ですから海の塩は必要な栄養です。岩塩も海が起源ですから同じです。
塩が不足するとミネラルが足りなくなって健康を害します。これは乳児のアトピーにも言えることで、母乳で育てているお母さんがしっかりと塩分をとることで、赤ちゃんの皮膚が良くなるケースが多々あります。
ただしJTの塩は極端に精製されていてナトリウムが99.99%ですから健康によくありません。
みそや醤油も天然塩で作ったものを選ぶ知恵が必要です。

減塩しても意味がない
血圧を下げるために「塩分を控えめに」、と言われていますが、それは間違いです。塩分摂取と血圧との間にはほとんど関係がないことは、とっくの昔に科学的に決着がついています。
そもそもここまで述べてきたように、血圧を無理矢理下げること自体がナンセンスなのですから、塩の摂取量などいちいち気にすることもありません。
ただし、塩分の取りすぎは胃ガンを起こします。昔は冷蔵設備がなく食べ物は塩漬けにされていて、世界中で胃ガンが多かったのですが、冷蔵設備の普及で塩分摂取が減り、世界的に胃ガンは減少しました。

体内の塩分濃度は一定
体内の塩分濃度は約1%で一定です。これが狂うとイオンで動いている心臓が止まります。体内の塩分量は、水分が70%として体重60キロの人は、60kgx0.7x0.01=420gの塩分があります。ペットボトル1本分くらいあるわけです。減塩を主張する人は、1日に10gまで摂取するのはよいが、12g(現在の日本人の摂取量と言われている)では多すぎると言っています。しかし体内に420gも塩分があるのに、たった2gの差などいちいち気にする方がどうかしています。
塩分をとりすぎると、人は自然にノドが乾いて水を飲み、過剰の塩分は尿として排泄されます。砂糖や油は体に貯まりますが、塩は体に貯められないのです。

猛暑の夏は梅干しが売り切れ
塩分不足で熱中症になると言われて、猛暑の夏に梅干しが売り切れたそうです。
建設現場で働く人やスポーツ選手は塩分が必要です。
ちょっとジョギングしても塩分は失われます。

減塩論者は、猛暑の夏でも建設現場でも、
「梅干しは良くない」「10g以下にしろ」と言うのでしょうか。

ふつうに味付けしておいしければそれでいいのです。
それ以上の減塩には意味はありません。


ナトリウムとカリウムのバランスが大切

人の体は脳も神経も心臓も電気仕掛けで動いています。ですからイオンのバランスが大切です。特にナトリウムとカリウムのバランスが大切です。ナトリウムは塩に、カリウムは野菜に含まれています。ですから野菜に塩をかけるのは合理的です。いい塩梅とはそのことです。
西欧人は肉を多く食べます。肉には血があり血には塩があります。
日本人は野菜や穀物を食べ、肉食が少ないので、日本食は自然に西欧人よりも塩を多く入れるようになっています。


体験談

2月6日に兵庫県の西脇市で磁気活水器の説明会がありました。

会場に、2年前に磁気活水器を取り付けた70代の女性が、2人の同年配の知人を連れて来られていて、みなさんの前で体験談を発表してくださいました。

2年前には上の血圧が 198 あって、しんどくて血圧降下剤を飲んでいました。磁気活水器を取り付けて、「水をよく飲むといいですよ」と言われてそうしていたら、血圧がどんどん下がってきて薬を飲まなくてもよくなりました。今は薬なしで 140 くらいで安定していて元気です。お腹の肉もスリムになってよく歩けます。この2年間、医者に行っていません・・・・・・ということでした。

頬が少女のようなピンク色で、元気そうで、ニコニコと明るい表情での発表でした。

磁気活水は北海道大学の研究で表面張力が下がっていることから分かるように、ふつうの水よりも少しだけ浸透性がよく、毛細管現象が起こりやすくなっています。ですから磁気活水を飲んでいると毛細血管の血の流れが少しずつ良くなってきます。血の流れが良くなれば、血圧を上げる必要がなくなるので、自然に血圧が「元に戻る」という道理です。

血圧を上げる必要性があるのに、それは改善せずにただ血圧だけを下げてしまえば、血管が詰まりやすくなります。しかし、血のめぐりが良くなって、血圧を上げる必要性が減ってきて、それで血圧が自然に下がるのは、まったく理にかなったことです。

この女性の顔色や立ち居振る舞いが、そのことをはっきりと示していました。

2年前に初めてお会いしたときの、しんどそうでヨタヨタと歩いていた「老女」を思い出してみれば、彼女の健康寿命は軽く10年は伸びたのではないかと思われます。




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