菅総理 脱原発を世界に宣言

2011.08.06


広島の平和記念式典で菅総理は、わが国が原発依存から脱してゆくことを世界に向けて宣言しました。アメリカからも公使以下多数が参列していましたから、アメリカに向けての宣言でもあったわけです。


「脱原発依存」目指す。菅首相、広島原爆忌で異例のあいさつ

時事通信 8月6日(土)8時49分配信

菅直人首相は6日午前、広島市で開かれた原爆死没者慰霊式・平和祈念式(平和記念式典)であいさつし、今後のエネルギー政策について「原発への依存度を引き下げ、『原発に依存しない社会』を目指していく」と、改めて表明した。犠牲者の追悼が目的の式典でエネルギー政策に触れるのは異例。深刻な放射能漏れを起こした福島第1原発事故を受け、首相の強い意向で盛り込んだ。
首相はあいさつで、原発事故について「放射性物質の放出を引き起こし、わが国はもとより世界各国に大きな不安を与えた」と陳謝し、早期の事故収束と健康被害の防止に向け「今後も全力で取り組む」と決意を示した。その上で、「これまでの『安全神話』を深く反省し、事故原因の徹底的な検証と安全性確保のための抜本対策を講じる」と強調。事故を「人類にとっての新たな教訓」として、「世界の人々や将来世代に伝えていくことがわれわれの責務」と訴えた。
 



NHKの中継を見ていましたが、まず広島市長が式辞を述べ、その中で「日本政府はエネルギー政策の根本的な見直しをすべきだ」と、政府に対して市長の守備範囲を越えた異例の提言をしました。

菅総理の発言はそれを受けた形となりました。

広島市長のスピーチはTV画面にテロップが流れており、事前に原稿が報道陣に渡されていたことが分かりましたが、菅総理のスピーチはテロップが流れませんでした。どうやら誰にも内容を知らせていない、ぶっつけ本番のものであったようです。

5月から連続して行ってきた私の講演「脱原発の道」でも、広島、長崎からどんなメッセージが出せるのかを考えてきました。講演はいつも下のスライドで締めくくっていました。




菅総理の考えと私の考えはほぼ一致しています(おこがましいですが)。

一国の総理が「原発を脱して行こう」と言っているのですから、国民は挙げてそれを支持し従えばよいことです。原発を再開しないと日本経済がどうのこうのと経団連や自民党は言いますが、国民は今さらそんな連中に国を任せることはしないでしょう。


「菅おろし」を叫ぶ人々がいます。
なぜやめさせなければならないのか、国民にはよく分かりません。

彼らは菅総理の不手際を責めます。
「自分たちがやればもっとうまくできた、できる」ということです。

しかしそんなことはどんな内閣に対しても、どんな総理に対しても言われ続けてきたことです。
昔の、佐藤、田中、福田、大平、中曽根・・・・最近の、安倍、福田、麻生、鳩山、誰か1人でも現役中にほめられた人がいたでしょうか?


それに菅総理の不手際は、あっても半分は与野党の責任でもありますから、総理が変わったら急に何でもうまく行くということはありません。


民主党内は、菅代表の任期を途中で切って今月中に代表選をやって、総理を取り替えるつもりのようです。党外では、自民党、経団連、経産省、電力会社が、原発利権を守るために菅総理を退陣させようとしています。

原発利権側から見れば菅総理は気狂いみたいなもので、浜岡を止め、発送電の分離を言い、脱原発を言い、原発再稼働を引き延ばし、保安院の破廉恥ぶりをあばき、いま広島から世界に向けて脱原発宣言です。脱原発ということは、もんじゅや六カ所はただちに不要ということですし、原子力工学科も不要です。ほっといたらホントに原発利権はなくなるぞ、と彼らは戦々恐々です。


菅総理は、周囲からの攻撃をはぐらかしながら延命をはかってきました。総理が何かやると、いちいち「それは延命工作だ」と周囲は批判しますが、脱原発の道を確固たるものにするには、まずは延命しなければなりません。

菅総理がこの3ヶ月間、先頭に立って脱原発を言い続け、アウトボクシングで機を見てジャブを繰り出して原発利権派の足を止めてくれたおかげで、世論は脱原発に固まってきました。それでも相手は巨大かつ闇の力ですから、まだまだ油断はできません。

脱原発の1点に絞って菅総理を支持する人が増えているようです。
脱原発を確固たる路線にするまで、菅総理はもう少し続投してほしいものです。



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