原発推進を言う者がどれほど愚かか、という実例

2013.03.09


中央大学法科大学院の安念潤司という教授が、驚くべき愚かなことを言っています。

毎日新聞3月7日朝刊




これまで、定期点検を終えた原発は、原子力安全保安院の審査を受けて、認可を受けて再稼働してきました。その時には当然、社会常識として、「再稼働してよろしい」という何らかの証文が、政府から当該の電力会社に交付されていたでしょう。

その保安院が、福島事故の反省から、経産省から切り離されて、原子力規制委員会となり、一応は環境省の管轄になっていますが、政府からの独立性の強い機関となりました。

ですから、原発再稼働に当たって、保安院に代わって原子力規制委員会が安全面からその是非を審査し、判定するのは、これまでの行政の延長としても当然のことです。そして、原子力規制委員会が安全と認めない原発は、政府から「証文がもらえない」ということです。

この仕組みのどこが不合理なのか。

しかし、この安念という男は、「原子力規制委員会には何の権限も無い、政府の証文なんか無くても、電力会社はどんどん勝手に動かしていい、動かしちゃいけないなんて法律はどこにもない」と言います。

これまでのやり方では、再稼働は保安院が審査して認可してきました。
しかしそれが形骸化していたから大きな事故になりました。
その反省から規制を強化するために規制委員会を作りました。

こういう流れです。

それなのに、この安念という男は、

「規制は以前よりもゆるめて、政府の証文なしに電力会社が勝手に再稼働していいんだ、それが法治主義というものだ、法治主義が貫徹していれば電力会社がもうかって、オレもこんなムダな審議会で時間をつぶさなくてすんだのに」

と威張り散らしています。

委員長の仕事は、当然、政府から報酬をもらっているわけです。
いやだったら断ればいいだけです。
なぜ断らないのか? 妙な男です。


これが経産省が選んだ「電力料金審査委員長」ですから、ホトホト呆れます。

しかし実は、これが原発推進派の実態なのです。

原発を推進する論理は、とっくにすべて破綻しています。ですから、いまさらそれを言う者は、いつも自分をだまし、論理をごまかし、相手を言いくるめようとしています。そして、それが習い性になって、どんどん頭がおかしくなるのです。この2年間、そういう人をたくさん見ました。


菅直人元総理講演会

3月3日に菅元総理の講演会を大阪で行いました。内容は、おいおい書いてゆこうと思いますが、興味深い話をたくさん聞くことができました。菅さんも一生懸命話してくれました。






再稼働の問題について、なぜ玄海の再稼働をストップさせたか、という話がありました。

海江田経産大臣が、再稼働を認めようとしたとき、「そんな簡単に認めたらだめだ」と菅総理が言うと、海江田大臣は保安院の人といろいろと協議して、「再稼働は保安院が承認したら、それでよいことになっているので、保安院がOKを出しているので、承認したい」という返事だったそうです。

それに対して菅総理は、

「そんなやり方は福島事故の前の話だろう。保安院が承認していて、この大事故になり、それに対して保安院がまったく対応できないことが、この事故で明らかになったじゃないか、そんな役所がOKを出したからって、それではいはい、再稼働するなんて、それで国民が納得すると思うのか」と言って、ヨーロッパでやっているストレステストなど、安全基準を高めろ、と指示したのです。


国民の側に立った、まったく正しい判断です。


菅さんは、怒涛のような菅おろしの嵐の中で、粘りに粘って、浜岡を止め、玄海を止め、脱原発を世間に宣言し、保安院を分離して規制委員会の道をつけ、最後は再生可能エネルギーの買い取り法を成立させて退陣しました。

世間は、この総理のどこが気に入らないのでしょうか。



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