福島で海水の放射能汚染が問題になっていますが、海水汚染は二の次にして大気の汚染を防ぐべきです。 水は空気の1000倍の重さ(質量)があります。 その分、「薄める力」が大きく、薄める力は1000倍あると言ってもいいでしょう。 また、海洋に放射能が出て海藻や魚に蓄積されても、それを食べなければいいのです。 しかし、人や動物は空気を吸わないわけにはいきません。 食物や水をとらないわけにはいきません。 大気に放出された放射能は肺に入り、 大地に降り注いで農作物や飲料水を汚染し、 また風で舞って大気を汚染し、人の体内に入ります。 風に乗って地球上をぐるぐる回ります。 アメリカもヨーロッパも汚染されます。 世界中から非難されます。 しかし、海水の汚染はアメリカまで届きません。途中で消えてなくなります。 ソ連の原子力潜水艦を解体するとき、ウラジオストックの港は放射能まみれでした。 それでも、日本海のカニがどうのという話にはなりませんでした。 アメリカの原子力潜水艦も原子力空母も、黙っていますが、放射能を漏らしているでしょう。 ナホトカ号が座礁したとき、鳥取から福井までの日本海に油がたくさん流れました。 しかし油は海洋の微生物でたちまち分解されて(食べられて)なくなります。 ナホトカ号が無事にウラジオストックに着いて、そこで発電所で燃やされて大気を汚染するよりよっぽどマシだ、というジョークもあったほどです。 つまり、放射能で海洋が汚染されることは、大気が汚染されることによる被害の深刻さに比べれば、ずっと軽いということです。諸外国からの非難があっても、「すいません、すいません」と言っておけばすぐにほとぼりはさめます。お前ら原水爆実験をどれだけやったんだ、と言い返してもいいくらいです。 それに、実は海水中には大量の放射能があるのです。 ウランが45億トンあると推定されています。 ですから、福島からどれだけ海洋に漏れても、比ではありません。 もともと、冷却系が壊れて、開放状態で水を注入したり放水したりしているわけですから、流し込んだ水はどこかから漏れて、やがて海に注ぐに決まっています。初めから承知でやってきたことで、今さら何を騒いでいるのかと呆れますが、これも情報操作のうちなのでしょう。 なるべく海に出さないようにはすべきですが、そのために原子炉の冷却がおろそかになっては本末転倒です。 復旧という言い方は間違い 最初の爆発で、「復旧」はあり得なくなっています。 復旧というのは「旧に復する」ということです。 そんなことはできないし、してはいけません。 現在行われている作業は、イレギュラーながら「廃炉処理作業」です。 うまく行けば、数年間冷却を続けて、そのあとは棺桶に入れることになります。 その作業を「復旧作業」と呼ぶのは間違いです。 |