海の汚染は二の次に

2011.04.01


福島で海水の放射能汚染が問題になっていますが、海水汚染は二の次にして大気の汚染を防ぐべきです。

水は空気の1000倍の重さ(質量)があります。

その分、「薄める力」が大きく、薄める力は1000倍あると言ってもいいでしょう。
また、海洋に放射能が出て海藻や魚に蓄積されても、それを食べなければいいのです。

しかし、人や動物は空気を吸わないわけにはいきません。
食物や水をとらないわけにはいきません。
大気に放出された放射能は肺に入り、
大地に降り注いで農作物や飲料水を汚染し、
また風で舞って大気を汚染し、人の体内に入ります。

風に乗って地球上をぐるぐる回ります。
アメリカもヨーロッパも汚染されます。
世界中から非難されます。

しかし、海水の汚染はアメリカまで届きません。途中で消えてなくなります。


ソ連の原子力潜水艦を解体するとき、ウラジオストックの港は放射能まみれでした。
それでも、日本海のカニがどうのという話にはなりませんでした。
アメリカの原子力潜水艦も原子力空母も、黙っていますが、放射能を漏らしているでしょう。

ナホトカ号が座礁したとき、鳥取から福井までの日本海に油がたくさん流れました。
しかし油は海洋の微生物でたちまち分解されて(食べられて)なくなります。
ナホトカ号が無事にウラジオストックに着いて、そこで発電所で燃やされて大気を汚染するよりよっぽどマシだ、というジョークもあったほどです。


つまり、放射能で海洋が汚染されることは、大気が汚染されることによる被害の深刻さに比べれば、ずっと軽いということです。諸外国からの非難があっても、「すいません、すいません」と言っておけばすぐにほとぼりはさめます。お前ら原水爆実験をどれだけやったんだ、と言い返してもいいくらいです。

それに、実は海水中には大量の放射能があるのです。
ウランが45億トンあると推定されています。
ですから、福島からどれだけ海洋に漏れても、比ではありません。


もともと、冷却系が壊れて、開放状態で水を注入したり放水したりしているわけですから、流し込んだ水はどこかから漏れて、やがて海に注ぐに決まっています。初めから承知でやってきたことで、今さら何を騒いでいるのかと呆れますが、これも情報操作のうちなのでしょう。


なるべく海に出さないようにはすべきですが、そのために原子炉の冷却がおろそかになっては本末転倒です。


復旧という言い方は間違い

最初の爆発で、「復旧」はあり得なくなっています。

復旧というのは「旧に復する」ということです。
そんなことはできないし、してはいけません。

現在行われている作業は、イレギュラーながら「廃炉処理作業」です。
うまく行けば、数年間冷却を続けて、そのあとは棺桶に入れることになります。

その作業を「復旧作業」と呼ぶのは間違いです。



トップに戻る