京都女子大学教授 小波秀雄氏のナチュラルハイジーン批判の誤り
2006.11.09 前回、京都女子大学教授小波秀雄氏の、ナチュラルハイジーンに対する批判が常軌を逸していることを批判した。
いま、京都女子大学の小波氏のサイトで事件が起きている。次のようなことらしい。
まず小波氏が固有名詞をあげてナチュラルハイジーンという団体だか思想だかを4日間にわたって執拗に攻撃した。何の利害関係もない者の言っていることが気に入らないからといって、あのように固有名詞をあげて公開の場でいきなり攻撃するというのは、社会人として異常な行動だ。
そのときは、小波氏が言及していたサイトを見ていなかったが、改めて見てみると、なんとそれは、ナチュラルハイジーンという組織なり運動体のホームページではなく、ナチュラルハイジーンの考えに共鳴したひとりの日本女性(30代主婦)が個人で作っているホームページだった。
ナチュラルハイジーンとはどんな思想か。またどんな団体か。ハイジーンとは衛生学とか保健学という意味である。その発祥元であり元締めであるInternational Natural Hygiene Society(INHS 直訳すれば国際自然保健協会)のサイトを見てみよう。
http://naturalhygienesociety.org/inhs.html
その団体のスローガンは、Pursuing a scientific approach to health based on the natural laws of life というものである。素直に和訳すると、「生命についての自然の法則に基づいて健康について科学的なアプローチを追い求めること」という意味である。(ちなみに私は若い頃、文部省英検1級を取得し、欧米で英語で仕事をしていたこともあるので英語は理解できる)
そしてその活動は非営利で、主としてインターネットによる情報活動だという。NHの思想をインターネットを用いて広め、世界中で同調者や活動家を増やして、人々の健康増進に役立とうというものである。会費もなく、会員間でお金のやりとりは避けたいと書いてある。
これらの記述を見る限りは、この団体はどこも悪くないし、いまのアメリカ人の食生活を見れば、INHSがアメリカ人を指導することは必要かつ有益だろう。
小波氏がNHとは違う意見を持つのは自由である。しかし意見が違うからといって、いきなり公開の場で、京都女子大学の名をもってNHを罵倒する。普通の社会人はそんなことはしない。小波氏の行動は、社会人としてきわめて非常識であり礼節を欠くものである。
そして小波氏は日本のサイトに移って、そこを執拗に攻撃する。それが上述の主婦のサイトである。そのサイトから少し引用しよう。 http://momo-taku-tomo.boo.jp/kenko/jissen.html
自己紹介
埼玉に住む30代の主婦“MOMO”と申します。
自営業をしている主人と幼稚園に通う娘がいます。
(かわいい女の子を中心にした家族写真が紹介されている)
2005年春頃、ロハスやナチュラルハイジーンという言葉を知り、
地球と人にやさしいライフスタイルに興味を持ちました。
日本でも最近話題になっているナチュラルハイジーンですが、
もっと多くの方に浸透し、みんなが健康で生活できるようになれば
うれしいなと思い、こちらのサイトを作りました。
皆さんの健康に少しでもお役に立てればうれしく思います。
私の体験談
私の体験談を紹介させていただくと、現在30代の主婦ですが、
以前は外食が多く、運動もほとんどせず、生活は夜型で、
不健康そのものの生活を送っていました。
そのため、普段から疲れやすく、便秘がちで、
心も身体も重く、いらいらすることも多かったです。
2005年春頃、ロハスやナチュラルハイジーンという言葉を知り、
地球と人にやさしいライフスタイルに興味を持ちました。
最初に読んだのが、「ナチュラルダイエット」と「常識破りの超健康革命」
という2冊の本でした。
それらの本によると、まずは午前中は、水と果物以外は取らず、
お昼までは排泄に集中しましょう、
そうすれば、自然と痩せて体調もよくなります、ということだったのです。
水と果物だけなら、面倒なこともなく、気軽に始めることができます。
早速、翌日から試してみました。
朝起きたら、まずはコップ1杯の水を飲みます。
しばらくして、リンゴやキウイやバナナなどを好きなだけ食べるだけです。
すると1週間もたたないうちに、身体に変化が現れました。
まず、がんこな便秘がなくなったのです。
そして、肌荒れが解消されました。
いつも感じていた倦怠感やだるさがなくなり、
体重はそれほど変わっていないのに、身体が軽く感じられました。
本当に毎朝のごはんを、水と果物に変えただけです。
お金もほとんどかかっていません。
うれしくなった私は、主人にも勧めてみました。
主人が、仕事がら不規則な生活をしており、
風邪をひきやすく、いつもどこか身体の不調を訴え、アレルギー持ちの
不健康の見本のような人でした。
それが、ナチュラルハイジーンを始めてからというもの、
今年は花粉症は発症しませんでしたし、(ここ10年で初めてです)
朝もすっきり目覚められ、お腹の脂肪も減って、
私同様、自然に痩せて体調がよくなってきたんです。
私たちがいま心がけているのは、午前中、水と果物を取ること以外に、
なるべく薬や添加物を身体に入れない、
乳製品(牛乳、ヨーグルト、チーズ、バターなど)は極力取らない、
精白された食べ物(白米、白砂糖など)を玄米や三温糖に変える、
などです。
厳密にナチュラルハイジーンでダイエットを行うならば、
・午前4時から正午までは排泄の時間なので朝食はフルーツと水のみ
・正午から午後8時までは消化・吸収の時間なのでしっかり食べる
・ただし炭水化物とたんぱく質、または炭水化物と脂質を一緒に摂らない
(消化にかかる時間が違うため、消化の遅い方の食べ物が体内で腐敗する)
・午後8時から翌朝4時までは何も食べない
といったことを守る必要があります。
私たちはそこまで厳密には行っていませんが
普段の食事でも、新鮮なもの、野菜、果物を多くとるように
夕食は午後8時までに済ませ、夜食、間食はとらないように
こころがけるだけでもずいぶん違います。
今は1年前の不健康な生活と体調不良がうそのように改善され、
久しぶりに会う友人みんなに「痩せたね」「若返ったみたい」と言われるようになり、
ナチュラルハイジーンに出会えたことに感謝しています。
日本でも最近話題になっているナチュラルハイジーンですが、
特別むずかしいことはありませんし、お金もかかりません。
もっと多くの方に浸透し、みんなが健康で生活できるようになれば うれしいなと思います。
私は、ここに書かれていることは事実だと思う。疑う理由はまったくない。NHの考えに出会うことで、彼女はそれまでの食事や生活習慣の間違いに気づき、NHの考えを取り入れることで彼女と彼女の家族の健康が改善された。その劇的な効果に感動して、彼女はそのことを伝えたいと願ってホームページを作ったのである。
草の根から、思い思いに情報を発信するのがウェブ2.0の時代であり、それらの情報が、受取る側の自由意思で民主的に取捨選択されて自然に本物だけ残るのが、ウェブ2.0 の時代である。私は、彼女の体験は事実だと思うし、彼女がその体験を伝えようとする行動にもまったく異論はない。大いにやってほしいと思う。
ところが小波氏は、彼女のサイトにリンクを張った上で、京都女子大学の名をもって、大学教授の肩書きをもって、彼女の主張を頭ごなしにぼろぼろにやっつける。
http://www.cs.kyoto-wu.ac.jp/~konami/diary/?date=200610
どんなにとんでもないか
アメリカのサイトではありませんが,この日本のナチュラルハイジーンのサイトの記事について,まったくとんでもない内容であることを具体的に指摘しておきます。(中略)
NHの教祖さまが思いつきで言ったことなのでしょうが,どうして根拠もなくこんなことを布教する信者がいるのでしょうか。
他にもまったく論外な主張を書き連ねていて,ほんの数項目の中にどこもまともなところがないというのが私の印象です。
アトピーを宣伝に使うな
アトピー商法というのが世の中にはあります。「アトピーの原因は××だから,△△すればよくなる」といったたぐいの宣伝で客を集めようというもので,健康食品や代替医療などではいわば常套手段です。たとえばナチュラルハイジーンで食べてはいけないものを列挙しているウェブページを見ると,次のような記述があります。
牛乳が人間の消化器官に入ってくると、からだは異物の進入として捉えます。花粉症、アトピー、じんましんなどのアレルギーや、鼻炎、関節炎、腹痛、下痢などはからだが異物を排泄するために戦っているサインなのです。
牛乳およびすべての乳製品(パン、菓子類、乳製品入りの加工食品を含む)の摂取をやめるだけで、驚くような奇跡が起こります。
アレルギーの原因物質には植物性のものもたくさんあります。大豆,小麦,そば,アーモンドなどなど,結構深刻な症状を示すものも珍しくありません(ついでにいうと,生の食べ物のほうがアレルゲンになりやすい)。牛乳だけがこんなふうに槍玉に挙げられるというのは,不公平というものです。それにアトピーの原因や治療法なんて,「あんたが知ってるわけないだろうが!」と怒鳴りつけたくなります。
誰もまだ原因や効果的な治療法を分かってない病気や症状について,「それはなんとかのせいだ」といった主張を,実際に治せたという実績もないはずなのに言いふらすなどいうのは,商道徳としても最低ですよね。結局のところナチュラルハイジーンは,よくあるアトピー商法とまったく変わらないことをやっているわけです。
小波氏は、この主婦がNHにたぶらかされて、アトピーで金儲けをしようとする悪徳商法を言いふらしている、と言う。実際に会っていないから怒鳴りつけてはいないが、文章としては、小波氏はこの主婦を怒鳴りつけているのも同然だ。
しかし、上に紹介したNHのホームページによれば、NH自体は何も販売していないし、会員間でお金にからむことはしないと言っている。モモさんも何かを売っているわけではない。それがどうして悪徳商法になるのだろうか。
小波氏のモモさんに対する言いがかりは、肩がぶつかったと因縁をつける町のチンピラと変わらない。小波氏の発言の多くは異常だが、アトピーに関しての発言はほかにも増して異常である。なにかトラウマがあるようだ。
さて、しかし、実際に起きている事実を言うならば、乳製品の摂取をやめることでアトピーは確実に改善する。それも驚くほど改善する。これは事実である。モモさんの主張は正しいのである。
小波氏は、牛乳だけがこんなふうに槍玉に挙げられるというのは,不公平というものです。と言う。実に奇妙な発想だ。牛乳だけを悪者にするのは不公平だから、うちの子にはそんなことはさせない、他の子にもそんなことはさせない、というわけだが、目の前にアトピーで困っている子がいて、それが良くなる可能性があるなら、試みたらよいのではないか? それも、何かを買ってこいというのではなく、乳製品を控えてみましょうというだけのことだから、やろうと思えばいつでもできることだ。
それに、アトピーの議論をしているときに、「アレルギーの原因はいろいろある、そばでもなるし、アーモンドでもなる」などと言い出すのもおかしな話で、そばもアーモンドもアトピー性皮膚炎とは関係ない。それくらい誰でも知っている。アンフェアな議論である。こういうやり方を「詭弁を弄す」という。
大阪住之江区の「きのみ保育園」では、園のおやつや給食から乳製品をすべて排除して、旬の野菜とイリコやおにぎりなどの完全な和食に徹している。
http://www13.ocn.ne.jp/~kinomi/
その結果として、乳製品を避けたことによる直接的な結果だけではなく、やがて子供たちの味覚が自然に変わり、ついで親の心構えが変わり、そして家庭での食生活が変わり、その結果アトピーが著しく改善されている。これはナチュラルハイジーンとは関係なく、ずっと昔から実践されている、いわば「和式ハイジーン」である。
実際に治せたという実績もないはずなのに、
と言うのは、小波氏が不勉強で知らないだけである。
私たちは今年の4月にきのみ保育園の坂下園長先生を招いて講演をしていただき、貴重なお話を伺ったものである。小波氏も、やたらに他人を批判する前に、現実を知る努力をすべきではないか。私の周囲でも、乳製品の摂取を制限することでアトピーは改善されている。
さらに新たな知見を言うならば、昨年来の活動の中で私たちは、獣医によって乳牛の乳房にステロイド剤がひんぱんに注射されていることを知った。そのステロイド剤の残滓が牛乳から除去されるプロセスは、その後の生産流通の過程のどこにもない。牛乳が危ないだけではなく、「日本の牛乳は危ない」というおそれがあるのだ。
実際に市販の牛乳からステロイドが検出されたことはなく、(誰もまだ測定していないから)、ステロイドがあるかどうかは当然科学的に解明されるべきだが、一方で個々の人生は、「科学的解明」を待つほど長くはない。子らは日々に成長するし、女性たちは年々に子を産む。アトピーに関して、牛乳を飲むべきか飲まざるべきか、答えはとっくに出ているのである。いま公害が出ている海の魚が危険かどうか、将来科学的に確定するまではずっと食べ続けるぞ、などと頑張るのは馬鹿げている。
いまや、アトピーは体質のせいだ、ステロイドを上手に利用して楽しい暮らしをしよう、などと主張するのは小波氏や皮膚科主流派だけで、アトピーは環境疾患であるという10年来の私の主張が社会的に認められてきている。環境疾患だから、ステロイドをやめて、水を変え、食事を変えればアトピーは改善し、完治も望める。一知半解の小波氏のような人々の、知ったかぶりの執拗な妨害をはねのけて、その事実はいま人々に理解されつつある。
アトピーで金儲けしてきたのは、実は皮膚科医たちだ。そこらの「アトピービジネス」など全部合わせても微々たるものでしかない。昔は皮膚科の単科医院は経済的に成立しなかった。外科・皮膚科とか、皮膚科・泌尿器科など、複合して初めて経済的に成立していた。それが皮膚科の単科医院が成立するようになったのは、アトピーの蔓延のおかげである。皮膚科医薬業界こそが「アトピービジネス」なのだ。しかしその時代も終わりつつある。
小波氏は、主婦モモさんへの頭ごなしの批判を、大学教授の肩書きで、京都女子大学の公式サイトから日本中に発信している。常軌を逸した行動である。なんで見知らぬ大学教授からこんなに頭ごなしの批判を受けねばならないのか、そんなに悪いことをしたのか?中学生なら自殺しかねないほどのショックだろう。
これはイジメである。それも権威をカサに着た、タチの悪い、「教師によるイジメ」である。
しかしこれが、ニセ科学批判者たちの通常のやり方なのだ。気に入らない相手を、気に入らないというだけで、公開の場でいきなり名指しで批判するのは、ニセ科学批判者の常套手段である。「水商売ウォッチング」はそれだけで成り立っている。それが、30代の主婦が作ったページであろうと何であろうと、ホームページなんぞ作ってノコノコ出てきたら、ボコボコにされるのは当然だと、彼らは言う。インターネット空間で発言したければ覚悟して出てこい、と彼らは言う。モモさんもそのやり口の餌食になったわけだ。さらに彼らは、自分たちの言論に重みを持たせるために、肩書きを前面に出し、大学の公式サイトを使う。これもニセ科学批判者たちの常套手段である。
小波教授は、こなみ日記でつぎのように書いている。 先週のゼミのときに,学生があまりにも何も知らないことにがっくりきて,あげくに居眠り(放心)学生を怒鳴りつけるという,教える身としては大失態をやらかしてしまいました。居眠りさせるようなゼミの運営のほうが問題なのですから,明らかに失格。
同意だ。失格である。
上の文章でも小波氏は「怒鳴りつけたくなる」と書いている。彼の文章には「怒鳴りたくなった」という表現がしばしば出てくる。どうやらすぐ怒鳴る人らしい。
小波氏に提案する。
次の講義の時間に、京都女子大学の学生たちに、モモさんのホームページと、それに対する小波氏のコメントをプリントアウトして配布し、感想を聞いてみることだ。小波氏はその結果を知る必要がある。学生たちは10年後にはモモさんになる。学生に事態をきちんと理解させるために、私のこの文章も併せてプリントアウトして配布したら、なおよいだろう。
京都女子大学は先般、新聞に全面広告を出して受験生を募集した。
しかしこのように、自学の教授によって自学の公式サイトから、言葉のハラスメント、インターネット上でのいじめが、学生たちの将来の姿である30代の主婦にぶつけられ、それが全国に発信されているのでは、そんな広告はムダである。
京都女子大学の経営者は、自分たちのサイトからこのような主張が発信されていることを恥じて、すみやかに善処すべきである。