原発輸出についての専門家の見解


2011.12.10



原発輸出について、毎日新聞が、以下の3人の専門家の意見を掲載しています。


輸出賛成  
十市 勉 氏  日本エネルギー経済研究所

輸出反対
飯田哲也 氏  環境エネルギー政策研究所長
吉岡 斉 氏  九州大学副学長
















輸出反対の2人の論客の主張はまことにもっともです。

吉岡氏は古くから原発に反対してきた人です。
利害関係での発言ではなく、完全に中立的で冷静な立場からの発言です。

飯田氏は京大原子核工学で私の10年ほど後輩になります。
原子力に携わったあと脱原発に転じて、独立した経営体をひきいています。故高木仁三郎氏のように、社会に出て独立採算で自己責任で戦っています。新エネルギーの政策提言の第一人者と言われています。先日の「ガイアの夜明け」で、孫正義さんが作った自然エネルギー研究所財団の発足大会に参加しているところが放映されました。

一方の旗頭ですから、社会的には中立とは言えない立場です。
別に中立である必要はないわけですが。



十市氏が所属する日本エネルギー経済研究所は、経産省の外郭団体で、典型的な「原子力ムラ」です。この研究所から出てくる研究や論考は、とにかく原発を推進することが目的です。

参照
http://www.minusionwater.com/costsisan3.htm


ところが、この十市氏という人はわりと正直な人のようで、まぁ、顧問という気楽な立場だからかも知れませんが、原発を輸出しろと言っているようですが、実はあまりそうも言っていません。

氏は、


原発輸出は「安全性を最高に高める」ことが前提だ

と言っています。しかし安全性を最高に高めることなど出来ません。
ですから氏は、輸出するな、と言っているようにも読めます。

氏はまた、

日本が本当に原発輸出をやれるのか、課題が多い
リーダー役の東電が大きな痛手を受けた

と言っており、これは、「輸出は無理でしょ」と言っているのも同然です。

最後の

国がリスクを負う覚悟を

に至っては、国とは国民のことですから、「いいですか、国民がリスクを負うんですよ」と言っているようです。ですから、「国民が賠償負う恐れ」という吉岡氏の主張と通ずるものがあります。

氏は苦し紛れ?に、「対中カード」がどうのこうのと言っていますが、パワーゲームを有利にするために原発を輸出しましょうなんて話は、国民の誰も納得しないでしょう。ウサン臭いだけです。



というわけで、国民を納得させるような「原発輸出支持論」は、原子力ムラでもなかなか思いつかないということです。







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