| 関西電力が姫路の発電所で天然ガスのコンバインドサイクルの運転を始めたそうです。 毎日新聞 8月28日 |

| この方式が現在もっとも優れた発電方法であることを、2年前に紹介しました。 天然ガスによるガスタービン発電 2段階で発電するので、発電効率が上がります。新聞記事によると、発電効率は60%になったそうです。従来は42%だったということですから、大幅にアップしています。 60÷42=1.4 ですから、同じ量の燃料で、従来に比べて4割も多く発電できます。 42÷60=0.7 ですから、従来と同じ電力を得るためには、燃料は7割ですみます。 日本の核発電の比率は、最大時でも総発電量の25%程度でしたから、天然ガスの火力発電所をコンバインドサイクルに改造すれば、相当な部分をカバーできます。 関電が核発電所の再稼働に執着するのは、せっかく作った設備で、キーを回せば電気ができる状態の設備を、まるまる使わずに新たに燃料を買ってくるのでは 大赤字になるからです。 その分を政府や国民が補填すると言ってくれない限りは、独立採算の民間企業ですから、簡単に核発電をやめるわけには行きません。そんなことをすれば経営者は株主から損害賠償を請求されるでしょう。 それに、事故を起こしたのは東電なのに、なぜ関電が無傷の核発電所を停止させられるんだ、という意識も当然あるでしょう。 理解できないわけではありませんが、現実は現実です。 福島の危機がまったく収まっておらず、一層深刻になっていることが国民に知れ渡りました。 また一方で、この夏の記録的な猛暑でも全国で電力不足は起きませんでした。 ですから現状では、各電力会社とも核発電所の再稼働は非常に困難です。記事にあるように、大飯が定期検査で止まれば、まず再稼働はできないでしょう。この冬は全国で核発電ゼロになりそうです。関電も、現実的な方向に転換せざるを得ません。コンバインドサイクル、大いにやるべしです。 核発電を推進しようという論理は、とうの昔にすべて破綻しています。 たとえば、大前研一氏は毎日新聞で、「福島事故は電源が失わなければ起こらなかった。だから、原因を徹底的に究明した上で、さらに核発電を推進すべきだ」と言っています。 氏は廃棄物のことは何も言いません。稼働すれば使用済み燃料がプールにたまり、各地でプールは満杯で、持って行く場所はありません。 どうするのか? なぜ推進すべきなのか? 大前研一氏は言っています。 「いまやめるのは敗北主義だからだ」 は? 何の理屈にもなっていませんね。 大前氏にしてこの程度の感情論でしかありません。 くやしいのう、くやしいのう、と言っているだけです。 小泉元首相も、原発ゼロを明言しました。 「総理が決断すればできる。あとは知恵者が知恵を出す」と明快です。 |