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第3章 「水商売ウォッチング」の本質
3−1 「水商売ウォッチング」の目的
天羽優子氏が「水商売ウォッチング」を作った真の目的は何だろうか。彼女の言葉から探ってみよう。
http://atom11.phys.ocha.ac.jp/wwatch/intro.html
吉岡/天羽 往復メール 2003年11月〜12月
吉岡
国立大学から、公開の場で論争をふっかけられては、中小メーカーは対抗できないし、対抗してもめてみても、何の得にもならない、損するだけなのです。国家から保護される立場に長くある人には、このことがなかなか理解できないようです。これらの人々は、身を安全サイドに置きながら、自分という小さな存在が大きな敵と戦っているのだ、という錯覚におちいっているようです。しかしそれは勝手なヒロイズムであって、その真の姿は、国家の権威をカサに着て、弱者をいじめているに過ぎません。
天羽
それはあなたの思い込みです。我々には我々の利害があってやっていることです。ヒロイズムで行動するほどナイーブじゃありません。理由はいくつかあります。
まず,大学やそれに関わる人に対して情報を出せ社会貢献しろと要求してきているのは社会の側だという背景があります。工学部なら特許を出すとか産学共同で何かするといったやり方がありますが,理学部の場合は,そういう方向で研究することは少ないのです。それで,社会貢献の一貫として,正しい知識を世の中に提供するということを試みているのです。今の情報の出し方がベストだという保証はありませんが,一般の方々があるていど取っつきやすい形にし,かつ権威を利用した宣伝にもそれなりに対抗できるというものを,と考えた結果,今のウェブページになりました。#もっとも,あなたによれば間違いだらけだということらしいですけどね。
次は,我々研究者の利害に直結する部分で,研究費の配分の問題です。お役所がテーマを限って配分する研究費が増えているんですけど,どういうテーマに出すかが,社会の状況で決まったりするんですね。このとき,企業の宣伝でトンデモ水理論の方がメジャーになっていると,「その効果を利用した開発」ってテーマが設定されかねないんですよ。まともな研究をしようと思ってる側にとっては困るんですね。だから,変な話は変だという情報も出しておく必要があります。この場合,文系のお役人にもわかりやすい方法であることが重要です。
もう1つは,トータルな社会的コストを減らすということです。もともと,当サイトは「クラスターの小さい水はいい水だという話は嘘である」ということが出発点にあるんですけど,これは,中小企業に就職した後輩からの問い合わせがきっかけとなっています。このデマのおかげで,酒造メーカーも含めた多数の水関係会社が,意味のないNMR分析をやって,試験コストを費やしました。試験コストそのものの無駄と,クラスター理論に振り回されなければ水成分の分析等のまともな研究が進んだかもしれないのに実際はそうならなかったことによる無駄は,それなりにあるんじゃないかと考えています。怪しい話は怪しいと指摘することで,こういう無駄を減らすことにつながっていくというのが私の考えです。怪しい話をそのまま信じることによって,本当に調べなければならないことが放置されてしまい,その結果,中小企業の製品開発の方向まで歪んでしまっているように思われます。
天羽優子氏が「水商売ウォッチング」を作った理由は、驚いたことに、「我々には我々の利害があってやっている」ということである。そしてそれは以下の3つであるという。
1.大学として社会貢献するため
2.研究費獲得のため
3.研究の社会コストを減らすため
まず「社会貢献するため」ということだが、その実態は、ここまで見てきたように、勝手に「真っ赤な嘘」と断定して、罵声を浴びせて販売妨害に突っ走っているのだから、これでは社会貢献どころか、社会に害毒をもたらしているだけである。
それに「社会貢献しろと言われたので、社会貢献しました」と外部に向かって発言するのも、正直といえば正直だが子供じみている。要するに、社会貢献も自分たちの利害でやっているということだ。
3番目の「研究の社会コストを下げる」というのは、いかにもとってつけたような話であり、「進んだかもしれないのに・・・無駄はそれなりにあるんじゃないか・・・無駄を減らすことにつながっていく・・・歪んでしまっているように思われる・・・」など、覚悟の定まらない憶測だらけの話で、本気で言っているとは思えない。
それにそういう理由なら、中小メーカーでも、研究部門にいる人はしかるべき学会誌を読んだり学会に参加したりしているだろうから、そういう場で、クラスター理論の誤りを指摘すればすむことであって、インターネットで一般読者を対象に議論する必要はまったくないし、いちいち実名を上げる必要もない。この手の主張は、1−6の浸透圧のところで見たような、彼女特有の「タメにする議論」でしかない。
結局、彼女が「水商売ウォッチング」を作った主たる目的は、2番目に上げた、研究費獲得に役立てようということだ。これが「我々研究者の利害に直結する部分」だということで、説明にも力が入っている。研究費は役人が配分する分が増えていて、あっちの学者はトンデモで、私たちがまともだ、トンデモ派が研究費をとると自分たちの分が減る、だから役人に分かりやすい話をして、役人に自分たちの方を向いてもらいたいというわけだ。
これは実に驚くべき話である。ここまで見てきたような、「とんでもない嘘だ・・・宣伝は嘘をついている・・・真っ赤な嘘ということになる・・・全くの出まかせじゃないのか・・・あなたはその製品を買いますか?あなたはお金を払いますか?その製品を本当に信用できますか?」などという天羽優子氏の、他者に対する激しい攻撃は、なんと自分たちの研究費を獲得するためだったのである。
開いた口がふさがらない。しかし彼女はそのことを、悪いことだとも恥ずべき事だともまったく思っていない。だから平気でこんなことが書けるわけだ。
さらに、筑波大学の教員とのやりとりを、彼女は自分の掲示板で紹介している。
http://atom11.phys.ocha.ac.jp/bbs01/list.php 2004-01-13 11:57
[7092] 筑波大学の講義
筑波大学 第二学群 比較文化学類の「情報処理講義の中の「情報リテラシーと現代社会」という講義のレポートの課題に「水商売ウォッチング」に対する考察が取り上げられていました。「水商売ウォッチング」を読んだ感想に、学生のレポートをまとめたものが掲載されています。インターネットを使い始めたばかりの文系学生の素直で率直な反応が得られたそうです。
[7094] 「利害」まではなかなかたどり着かないみたいで・・・ 2004-01-13
天羽
実は,講義をなさった先生からメールで連絡をいただいたので,コメントしたのですが,どういう利害で「水商売ウォッチング」を作ったかといった部分になかなかたどり着いてくれてないみたいで・・・。やはり研究に携わらないと,研究費獲得合戦とか社会貢献の圧力といった部分は実感されにくいようです(当たり前か)。
他大学の教員にまで、「水商売ウォッチング」は研究費獲得のためにやっているのだ、と一生懸命説明したということだ。しかし、理解してもらえない。それはそうだ。研究費の獲得合戦があるということは分かるが、「水商売ウォッチング」を書くと研究費が獲得できるという理屈は、風が吹けば桶屋がもうかる式で、普通の理性では理解できない。そんなことはあり得ないと思うのが普通だ。もしあり得るとしたら、逆にそんなことをしていいのかという疑問も残る。だから筑波大学の教員は、彼女が「水商売ウォッチング」を作った理由をいくら聞いても納得できないわけだ。
研究費を獲得するために、役人との折衝がある。そのとき「あいつの研究はろくでもないから、そんなものは削ってこちらによこせ」という主張の仕方をすると、心証は却って悪くなる。役人にすれば、「比較するのは俺の仕事だ、おまえは自分の研究の意義と計画だけ話せばいいのだ」ということだ。当然のことだ。しかし天羽優子氏にはそれが歯がゆいのだろう。あいつらの研究はトンデモだ、私らがまともだ、インターネットでそれを役人に教えてやろう、そうすれば研究費が獲得できる、という理屈だ。
まったく自己中心的で粗雑な理屈で、妄想と言ってよいが、とにかく彼女はそう信じている。そこまで分かれば、「水商売ウォッチング」が、なぜ、あのように書かれているかが分かってくる。
なぜ、あのように実名を上げて居丈高に攻撃するのか。それは、センセーショナルにあおり立てることでアクセス数を上げ、販売妨害の実効を上げて企業側に悲鳴を上げさせるくらいが、役人に分かりやすくてちょうどいいと彼女が考えているからだ。おとなしく、企業の説明の間違いを指摘して修正させたところで、何のインパクトもないのである。
また、「水商売」を「蛇口産業」に限定して、水道局や大手食品メーカーなどをさっさと除外したのも、そんな相手と戦っても研究費獲得の役に立たないし、むしろ逆効果だからだ。
なぜお茶の水女子大学のサーバーに固執するのかも、お茶の水女子大学の研究費を獲得するためだと彼女が思いこんでいると考えれば、これ以上分かりやすい話はない。
しかし、ここで謎が残る。不思議なことに、「水商売ウォッチング」を書き始めた当初から現在まで、彼女はまったくお茶の水女子大学には所属していないのである。それどころか、2年前まではまともな研究職にさえ就いていなかったのだ。
・・・・・・・・・・そんな人が、なぜ? どこに? 研究費を獲得したいのだろうか。
3−2 天羽優子氏とお茶の水女子大学との関係
http://atom11.phys.ocha.ac.jp/wwatch/intro.html
吉岡/天羽 往復メール 2003年11月〜12月
吉岡
国立大学から、公開の場で論争をふっかけられては、中小メーカーは対抗できないし、対抗してもめてみても、何の得にもならない、損するだけなのです。国家から保護される立場に長くある人には、このことがなかなか理解できないようです。
天羽
一体誰に向かって言ってるんですか?事実誤認も甚だしい。私がまともに就職したのは,この10月からですよ。それまでは次の職があるかどうかも怪しい状態で何とか食いつないでいました。あなたがいろいろ指摘してくださったコメントは,私が将来どうなるかもわからない時期に,自分の将来を賭けて書いていたものです。国家の保護なんて,私に関する限り無かったですよ。私の略歴は公開していますのでご確認ください。
ウェブページに対するクレーム処理では,自分の就職先(学術方面)も決まらないのに,修士課程の母校で博士(理学)をとったお茶の水大を行政訴訟の対象にしました。まあ,第一回口頭弁論前に裁判外で和解契約成立でしたが。
ということで,国家(の出先機関である国立大学)が私を保護したことなどありませんでしたし,私にとっては交渉相手でした。トラブルを起こす人間を採用するところなどないかもしれないということを覚悟の上で,やるべきだと考えたからやったんです。交渉の落とし所もそれなりに見えてはいましたけどね。
吉岡
しかしおそらく、水商売ウォッチングの読者のほとんどは、天羽さんをお茶の水女子大学の教官であると思っているはずです。それ以外の人がお茶の水女子大学のサイトで自分のページを持てるとは、一般市民は誰も思わないでしょう。
天羽
そうでもないですよ。学生・研究生であると思った人は何人か居ますし,作者が冨永教授だと思って教授に連絡してくる人もいます。ですから,どういう問い合わせがあってどう対処したかは,教授と完全に共有するようにしています。さっき電話してみたら,今日も1件教授宛てに問い合わせがあったらしいです。
吉岡
読者が水商売ウォッチングを信用して読む理由は、天羽さんも認めているように、天羽さん個人の力量によるものではなく、そこにお茶の水女子大学の名があるからです。
天羽
信用度を測るのは大変ですが,アクセス数なら割と簡単にわかります。お茶の水大は一時期私のページを公開停止にしました。その結果,おかげさまでアクセス数が倍近く増えました。その後,その増加分はそんなに減りませんでした。逆に,1年以上たってお茶の水に戻した時には特に増えもしなかった。つまり,「お茶の水大が公開停止」はアクセス数増加に効いたけど「お茶の水大に戻った」は効いてない。この場合のお茶の水大の効果ってどう評価すればいいのか。内容に関する問い合わせ件数は,明らかにお茶の水大を追い出された後から増えていたりするんで,これを信用度の増加の指標にするならば,「お茶の水大が公開停止」によって逆に信用度が増大したといえなくもない。
吉岡
こういうやり方は、受け取る側の一般市民にとっては官名詐称に等しいのではないでしょうか。
天羽
略歴公開してるのに詐称はないだろうと。また,問い合わせに答えるときのメールの署名では,冨永研究室を「居候先」「共同研究先」等と正式所属でないことを明示していました。詐称になるとまずいと思ったのでね。ってことで注意義務は果たしています。
吉岡
インターネットを利用して自由な言論を展開したいなら、せめて国立大学のサイトから出て、国家の税金を使わず、個人の費用で個人のサイトで行うべきです。
天羽
前述の理由により,研究者の利害もあっての行動ですから,やめるつもりはありません。
このとき私は、彼女がお茶の水女子大学の教員だと、てっきり思っていた。そう思うのが普通だろう。なにしろお茶の水女子大学の公式サイトなのだから。それに対して、「一体誰に向かって言ってるんですか?事実誤認も甚だしい」と彼女は息巻くが、まったく自己中心的な考え方で呆れてしまう。
彼女がいつどこに就職したかなど誰も関心がないし、誰も知らない。お茶の水女子大学の公式サイトを占拠してわが物顔で意見を述べる天羽優子氏を、ほとんどの読者はお茶の水女子大学の職員だと思っている、という社会的事実があるということだ。
何万人もいる読者のうちの、ほんの数人から問い合わせが来ている、そこだけを取り上げて「そうでもないですよ」という感覚もどうかしている。また、返信のメールに「居候です」と書けば注意義務は果たしているというのもずさんな感覚である。問い合わせをしない圧倒的多数の読者はそんなことは知らないわけだ。さらに、どこかのページで略歴を公開していても、読者はすべてのページを見るわけではないから、分からない。
また、お茶の水女子大学の信用を測るのは難しいなどと言うが、国立大学というだけで、天羽優子氏個人とは比較にならない信用であることは言うまでもない。
彼女は、「信用」をアクセス数の問題に置き換えるが、まったくばかばかしい話である。お茶の水女子大学のホームページを見ていたら「水商売ウォッチング」にたどりついた、などという読者はいないのである。みんな、自分が関心を持っている製品や会社を検索で調べているうちに、その実名が記載されている「水商売ウォッチング」に入り込むのだ。アドレスで見に来るのではなくキーワードで見に来るのだから、アドレスが変わったところでアクセス数が変化することはない。
「お茶の水大が公開停止」がアクセス数増加に効いたのは、彼女自身があちこちのサイト運営者に呼びかけて「言論の危機だ!」などとあおった結果である。
そして、キーワード検索で見つけた「水商売ウォッチング」を見ているうちに、そこがお茶の水女子大学であることに読者は気づき、そして信用する、そこが問題なのだ。それは彼女が意図して作った囲い込みの仕掛けである。企業や製品の実名を出すのは、「水商売ウォッチング」が各方面から検索にかかるようにするためである。そして彼女は、自分の言論に力を持たせたくてお茶の水女子大学を利用しているのだ。
しかしそれにしても、「お茶の水大を行政訴訟の対象にしました。交渉の落とし所もそれなりに見えてはいましたけどね。」などと、利用されたあげくバカにされて、さらに「「お茶の水大が公開停止」によって逆に信用度が増大した」などとコケにされながら、なぜお茶の水女子大学は、いつまでも「水商売ウォッチング」を抱え込んでいるのだろうか。
3−3 天羽優子氏自身が語る身の上話
彼女は、私への返信とは別に、「水商売ウォッチング」の掲示板で怒りをぶちまけている。
http://atom11.phys.ocha.ac.jp/bbs01/list.php 2003-11-25 19:19
[6253] 一体誰の話をしとるのかと・・・
天羽
夕方にご意見メールをネタとしてウェブを更新しました。磁気活水器によるマイナスイオン水を擁護する立場のもので,それはそれでヒトツの立場でしょうけど,個人的にめちゃめちゃ引っ掛かったのが次の一言:
>国家から保護される立場に長くある人にはこのことがなかなか 理解できないようです。
安全な立場から中小企業を批判するのがけしからんという意見らしいがちょっと待て。
私は任期付きでない職を得てから2ヶ月しか経ってないのだが何か?
指摘されたコメントは,ほとんど無職のときに公表したものだが何か?
次の職も決まってない状態でウェブでもめて大学(しかも母校)相手に行政訴訟までおっぱじめたのだが何か?(口頭弁論までいかずに和解契約成立したけどね)
トラブルを起こす人間を雇うところなどないかもしれないというリスクを引き受けた上で将来を賭けてやってきた活動だが何か?
国家の保護って一体何のことよ?
思い込みでメールを送り付けるのもたいがいにしろ!
怒って身の上話を持ち出してくるのだが、まったくどうかしている。
誤解を避けたければ、「水商売ウォッチング」のトップに、「私はお茶の水女子大学の職員ではありません」と大書すればよいことだ。じゃあ、あんたはいったい何なんだ、という質問が当然来るだろうから、「私はフリーター(当時)です」とでも付け加えておけばよい。それで誰も誤解しない。実に簡単なことだが、しかし彼女はそれをしないのである。
彼女は最近もまた、「水商売ウォッチング」の掲示板で身の上話を語っている。
http://atom11.phys.ocha.ac.jp/bbs01/list.php 2004-05-31
[10104] ポスドク&無職が長かった・・・
天羽 いや実際,不安定なポスドクの期間中に,アカデミック方面はもうダメぽかもと思って,2年ほどせっせと法律の教科書を読みまくり,これなら苦にせずやれそうだと判断して,ロースクール受験を決意。ちょうど広島大に居て,助手の任期が切れても学内ポスドクもそれなりに可能っぽかったし,学内にローが設置されるということだったんで,仕事とセカンドスクール両立でいこうと思った。んで,統一適性試験に出願して受験料払い込んで受験票が届いて・・・
で,山形大の助教授が決まった。それなら行った先で夜間でもコースがあれば,と仕切り直しも考えたんだが,山形大にはそもそもロースクールが設置されていないわな。
よくこんな話をベラベラと公開するものだが、とにかくこの身の上話を読むと、また別の疑問が湧いてくる。お茶の水女子大学に所属もせず、将来研究職につけるかどうかの見通しもない者が、なぜ、研究費獲得などに一生懸命になるのかという謎である。
そして実はそこにこそ、「水商売ウォッチング」の真の目的があるのだ。
彼女によれば、「水商売ウォッチング」は、「トラブルを起こす人間を雇うところなどないかもしれないというリスクを引き受けた上で将来を賭けてやってきた活動」であり、自分が書いたコメントは「私が将来どうなるかかもわからない時期に,自分の将来を賭けて書いていたもの」だということだ。ずいぶんな意気込みだが、
・・・・・・しかし「自分の将来」とは何か。
・・・・・・それは完全に、100%、「自分だけ」のことではないか。
「将来を賭ける」とは具体的にどういうことか。
研究職につきたいと願っている彼女にとって、「将来」とは、長期的な将来もあるだろうが、とりあえずは研究職に就けるかどうかということではないだろうか。彼女は、研究職に就けなくなるかも知れないというリスクを引き受けて、研究職につけるかも知れないという方に賭けたのではないか。丁か半かの博打のようなもので、リスクはあるが勝てば見返りがある。
国立大学などの研究職の求人は、公募されて競争がある。勝ち残るのにはどうすればよいか。募集する側にも事情がある。地方の国立大学は軒並み学生が減って生き残りに必死だから、何か話題性のある人材が欲しい。出る杭は打たれるかも知れないが、出なければ目立たず、目立たなければ選ばれにくい。同程度の学問的実績ならば、何か目立つところのある応募者の方が採用される可能性がある。彼女はそこに自分の将来を賭けたのではないか。
実際、「水商売ウォッチング」以前には、世間は彼女の存在を知らなかったが、「水商売ウォッチング」以後は、多くの人が彼女の存在を認識するようになった。
このような推論は一般の常識人には信じられないことだ。
えーっそんなことってある? まさかぁ、という感じだ。しかし私は、彼女の一連のコメントをつなぎ合わせて、これ以外に解釈する方法を思いつかない。何か他の解釈が考えられるだろうか?
「自分の将来」をより良いものにするために何かパフォーマンスをすること、それ自体には何の問題もない。まだ若かったのだし、大いにやったらよいだろう。しかし彼女はそのパフォーマンスとして、なんと突然ビジネス側を攻撃した。しかもその根拠が、社会的にも科学的にもピントはずれのものだから、周囲は大いに迷惑しているのである。
3−4 「水商売ウォッチング」に対する社会の評価
「水商売ウォッチング」に対する社会の評価はどうだろうか。筑波大学の学生が、講義の題材として「水商売ウォッチング」を与えられ、それに対する感想をまとめたものがあるので見てみよう。
http://atom11.phys.ocha.ac.jp/bbs01/list.php [7125] 2004-01-14 23:06
学生 なんだか情報発信者と利害関係者の言い合いで、すごく気分の悪くなるサイトだと思った。送信者は何を求めているのか社会に何を訴えようとしているのかが門外漢には全く伝わってこない。
学生 作者がどういった意図でこのサイトを作ったのかがよくわからなかったが、ある程度の信憑性は保っていると思えた。ただ、自己満足に陥ってるような気がしてならない。
学生 語気が喧嘩口調で高圧的に取れてしまうので、利害関係者には不快感を与えているのではないか。
学生 必要以上に消費者を不安がらせている面もあり、見ていて気持ちのいいサイトではない。
学生 商品そのものを批判しなくともその原理を「科学的根拠がない、間違っている」と説くことがすなわち商品そのものの価値にかかわるということを認める気はないようだ。
学生 日本では言論・表現の自由が保証されているため、発信者がこのページは中傷ではないとか、公開した内容について、どう解釈しようと自由だとか、議論や批判をされたくないのならネットなど使うなと書いている気持ちもわからなくはない。彼女も人の役に立てようとして研究し、その結果を公開しているわけで、悪意がないのは明らかである。しかし、企業にとって見たら迷惑極まりないであろう。発信者が載せた企業側とのやり取りのページを見たが、私は発信者に対して疑問を持った。企業側のクレームを鼻で笑ったようなコメントが書いてあったからだ。
学生 自分が間違っていないと思っていても、自分の書いたコメントで、被害をうけた人がいるのは事実である。それに対しては、もう少し真摯な態度を見せるべきではないか。
学生 彼女こそ、自分が大衆に公開したことに対する議論や批判を真面目に受けるつもりがないのなら、ネットなど使うべきではないと思う。
学生 水商売ウォッチングには、製品に対する批判が太字や色字で書かれていて、受信者はその部分に目が行きやすくなる。サイトを見て、受信者がどう解釈しようと発信者の責任ではないとしても、受信者の考えをある方向に導こうとしているように見える。
学生 また、商品を買った消費者が、自分のかった商品がサイト上で、悪く言われていると知れば、どう思うだろうか。絶対にいい気持ちはしない。いくら、自由に証言できるとしても、それを見るいろんな立場の人の気持ちを考えるべきではないだろうか。
筑波大学生の知性は、日本人の平均レベルをかなり上回っている。また、彼らは「水商売ウォッチング」を講義の素材として与えられて初めて読んだだけであり、天羽優子氏との利害関係はまったくない。そういう彼らの「水商売ウォッチング」に対する評価は、公平で冷静で理にかなったものだ。
「自己満足に陥ってる、鼻で笑ったようなコメント、喧嘩口調で高圧的、もう少し真摯な態度を・・・・」
これらがこのサイトを見たとき、日本の大多数の知識人が抱く印象だ、ということである。お茶の水女子大学の関係者は、筑波大学生のこれらの批判は、お茶の水女子大学に向けられたものだと受け止めねばならない。他大学の学生がこれだけ不快感を持つのだから、お茶大の学生や卒業生は、「何で私の大学にこんなサイトがあるのよ」と、もっと強い不快感を持っているはずだ。
批判に対する天羽優子氏のコメントを見てみよう。
http://atom11.phys.ocha.ac.jp/bbs01/list.php 2004-01-15 11:32
[7142] 読む側にもある種のスキルが必要
天羽 以下,学生さんのコメントに対する私のコメント
学生 なんだか情報発信者と利害関係者の言い合いで、すごく気分の悪くなるサイトだと思った。
天羽 議論に慣れてないんだなあ,と。ま,自己主張しない限り無かったことにされる社会では生きていけないので,大学4年間で議論の仕方でも身に付けて卒業してくれ。
学生 送信者は何を求めているのか社会に何を訴えようとしているのかが門外漢には全く伝わってこない。
天羽 教科書でも受験参考書でもないからな。誰にでも分かりやすくてウケるなら,商業ベースに乗りますよ。ウェブの利点というのは,読み手を選ぶとか,必要な人にしか必要でないような情報(だからこれまでマスメディアに出てこないような情報)を安価に広く提供できるようになった点にあるんですね。自分にとってわからない情報でも,別の人にとっては必要かもしれないとか,メジャーなところに出てこない情報が出せるのがネットの特徴だというところまで洞察してくれ。
学生 作者がどういった意図でこのサイトを作ったのかがよくわからなかったが、ある程度の信憑性は保っていると思えた。ただ、自己満足に陥ってるような気がしてならない。
天羽 自分ならどうやって信憑性をチェックするか,というところが情報リテラシーなので・・・・。
学生 発信者が載せた企業側とのやり取りのページを見たが、私は発信者に対して疑問を持った。企業側のクレームを鼻で笑ったようなコメントが書いてあったからだ。
天羽 アフォな企業もたくさんあるという現実を知らないと見た。
学生 語気が喧嘩口調で高圧的に取れてしまうので、利害関係者には不快感を与えているのではないか。必要以上に消費者を不安がらせている面もあり、見ていて気持ちのいいサイトではない。
天羽 「水道水は有害」と必要以上に消費者を不安がらせて浄水器を売りつけてるのは企業の方だが・・・。詐欺的売り込みを食らった経験がないんだなあ,多分。一度騙されてみるとわかるかもね。
学生 商品そのものを批判しなくともその原理を「科学的根拠がない、間違っている」と説くことがすなわち商品そのものの価値にかかわるということを認める気はないようだ。
天羽 「価値」がどこから来てるかが問題なんですね。「価値」が嘘宣伝によって作られているのなら,それは架空の価値で,もともと見せかけだから,見せかけ部分をつぶしても差し支えない。「価値」の出所まで考察してくれ。
「あれはこう読め、これはこう洞察しろ、それができないのは学生が悪い、アフォな企業、詐欺的売り込み、価値は嘘宣伝によって作られている、つぶしても差し支えない・・・・」などときわめて自己中心的なコメントである。
「読む側にもある種のスキルが必要」とは、驚くべき見解だが、それはインターネット・メディアというものについての彼女の特殊で間違った理解の仕方から来る考え方である。しかし彼女はその一方で、
http://atom11.phys.ocha.ac.jp/wwatch/intro.html
吉岡/天羽 往復メール 2003年11月〜12月
天羽 社会貢献の一貫として,正しい知識を世の中に提供するということを試みているのです。今の情報の出し方がベストだという保証はありませんが,一般の方々があるていど取っつきやすい形にし,かつ権威を利用した宣伝にもそれなりに対抗できるというものを,と考えた結果,今のウェブページになりました。
天羽 だから,変な話は変だという情報も出しておく必要があります。この場合,文系のお役人にもわかりやすい方法であることが重要です。
と言っており、「読む側にもスキルが必要」などとは言っていない。一般にわかりやすく書くと言っているのだ。そのつもりで書いた「水商売ウォッチング」に対して、日本の知性(の卵)からストレートな批判を浴びせられて、「ちゃんと読めないのは読めないヤツが悪い」と、いささか逆切れぎみだ。どうやら彼女は、どんな批判を受けても、自分の非を認めることはなさそうだ。
ここまで、天羽優子氏の社会認識の誤り、科学認識の誤りを指摘し、彼女自身の言葉によって、「水商売ウォッチング」の真の目的を探り出してきた。
彼女は、お茶の水女子大学を利用して企業の販売活動を妨害し、自分に対する批判は恫喝で押さえつけ、傍若無人の振る舞いをしてきた。それらの行動はすべて、彼女の「将来を賭けた」行動、すなわち彼女の個人的な欲求を満たすための行動だったのである。
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